TOPページ > 製品・サービス情報 > 冷却塔の整備・更新
冷却塔の機能を正常に維持するためには、冷却システム全体を視野に入れた総合的な適正管理が必要です。
冷却塔及び関連機器は、ビル管理法で定期的な保守点検・清掃も義務付けられています。
※対象建築物に限ります
冷却塔は時間の経過とともに汚れ(スケール・スライム)が溜まります。
汚れが溜まると・・・・
- ①冷却塔(熱交換器含む) 冷却効率の低下
- ②充填材内部の片流れ、散水板の目詰まりによる飛散水増加
- ③レジオネラ属菌の増加(レジオネラ症 発症リスクの増加)
- ポイント
-
- ・強固な充填材スケールも、適正薬品と高圧洗浄の併用により除去が可能
- ・清掃時に稼働中にできない部位の点検も合わせて実施
- ・充填材を傷めず、より多くの汚れを除去する充填材脱着清掃も実施
※状況に応じ対応 - ・冷却塔及び冷却水系全体の除菌洗浄が可能
- 主な整備内容
-
- ・充填材交換
- ・駆動部
(ベアリング、ファン、プーリー、モーター、ベルトなど)の交換 - ・冷却塔更新、移設
- ・付帯設備(ダクト、手摺など安全対策)の施工
- ポイント
-
- ・メーカー問わず対応可能
- ・診断結果をもとに、長期的な修繕計画を作成
- ~冷却塔からの異音はトラブルの予告~
-
冷却塔からの異音発生は、トラブルの前兆です。
特に、翼車の劣化・亀裂は、運転中に脱落の恐れがあり大変危険です。
更新により、性能アップ・騒音低下に繋がります。
熱交換率が下がるとエネルギーロスが増えます。
定期的な温度測定をし、エネルギーロスが増える前に、薬品による洗浄を行いましょう。
【スケールの熱伝導率】 | W/(m・K) |
kcal/(m・h・℃) |
---|---|---|
①けい酸塩主体のスケール | 0.2~0.5 |
0.2~0.5 |
②炭酸塩主体のスケール | 0.5~0.7 |
0.4~0.6 |
③硫酸塩主体のスケール | 0.6~2.3 |
0.5~2.0 |
④銅 | 370~420 |
320~370 |
⑤水 | 0.5~0.7 |
0.5~0.6 |
クリタ分析センター発行による
試験報告書
- レジオネラ症の監視と対応
-
「レジオネラ症防止指針」第3版から抜粋」
点数の付け方と検査回数は第3版で変更されました。また、蓄熱槽の管理について第3版で明記されたのでご注意ください。100 CFU/100 mL以上のレジオネラ属菌が検出された場合には、直ちに菌数を減少させるため、清掃、消毒等の対策を講じます。
また、対策実施後は、検出菌数が検出限界以下 (10 CFU/100 mL未満)であることを確認します。
- 一度感染症が発生すると、大きな被害を被ることがあります。
-
- ・被害者への補償
- ・施設休館・利用停止に伴う補償
- ・風評被害による顧客の損失 ・・・など
- レジオネラ症の監視と対応
-
「レジオネラ症防止指針」第3版から抜粋」
点数の付け方と検査回数は第3版で変更されました。また、蓄熱槽の管理について第3版で明記されたのでご注意ください。100 CFU/100 mL以上のレジオネラ属菌が検出された場合には、直ちに菌数を減少させるため、清掃、消毒等の対策を講じます。
また、対策実施後は、検出菌数が検出限界以下 (10 CFU/100 mL未満)であることを確認します。
- 一度感染症が発生すると、大きな被害を被ることがあります。
-
- ・被害者への補償
- ・施設休館・利用停止に伴う補償
- ・風評被害による顧客の損失 ・・・など
ビル管理法の改正(H15.4.1)により、対象建築物の対象範囲が拡大し、1)建築基準法にいう建築物であること 2)特定用途に用いる延べ面積3,000㎡以上の建築物はすべて対象となりました。
※特定用途;事務所(工場内含む)、興行場、店舗など
- ビル管理法による特定建築物の、空気調和設備における『病原体による汚染』の防止対策の強化措置
-
- ①冷却塔及び加湿装置に供給する水は、水道水基準を満たす水を用いること
- ②冷却塔、冷却水及び加湿装置の汚れの状況を、当該機器等の使用開始及び試用期間中の
1か月以内ごとに1回、定期的に点検し、必要に応じて換水、清掃等を行うこと - ③空気調和設備内に設けられた排水受けの汚れ及び閉塞の状況を、当該機器の使用開始時
及び使用期間中の1か月以内ごとに1回、定期的に点検し、必要に応じて清掃等を行うこと - ④冷却塔、冷却水の水管、加湿装置の清掃を1年以内ごとに1回、定期的に行うこと
- ※厚生労働省ホームページより
高圧ジェット洗浄による物理的清掃
適正で安全性の高い薬品による化学洗浄
クリタ分析センター
物理・化学洗浄後の水質測定
診断箇所 | 診断項目 | 診断内容 |
---|---|---|
送風機周り | モーター(電動機) | 本体の腐食 稼働時の異音、振動 絶縁抵抗の確認 |
減速機 | プーリの腐食、摩耗 ベルトの摩耗 ケーシング軸の腐食 | |
ファン | プーリの腐食、摩耗 ベルトの摩耗 ケーシング軸の腐食 | |
ファンガード | 腐食の確認 変形の有無 | |
冷却塔内 | 充填材 | 劣化の有無 詰まりの有無 変形の確認 |
塔内鉄骨部 | 腐食の確認 横梁、中梁部分の劣化、腐食 (特に冷却塔鉄骨部図の⑦、⑧) | |
内部配管 | ボールタップの動作 ストレーナの変形 配管の腐食 配管の水漏れ | |
冷却塔外観 | 外側板 | 破損の確認 |
ルーバー | 破損の確認 | |
ファンサポート | 腐食の確認 | |
上部散水槽 | 劣化、破損の確認 | |
下部水槽 | 水漏れ、劣化、破損の有無 |
診断結果は、項目ごとに以下の3点で判断します。
- ① 早急に整備が必要
- ② 不具合はみられるが、すぐに運転に支障をきたさない ⇒ 2~3年内での交換を推奨
- ③ 問題なく、今後も使用可能
上記診断結果をもとに、整備と更新双方のご提案をさせていただきます。